Author Archives: kagi-tubu

鍵の管理

鍵の管理をきちんとできていない人が意外にも多いようです。
例えば引っ越しをした時。最初に受け取った鍵が一本だけだったとして、その一本の鍵をずーっと使っているという人。
これは非常に危険です。
渡された鍵が一本だけだったとするとそれがマスターキーだと思われます。その鍵を万が一なくしてしまったら鍵を作成する手段が限られてきてしまうのです。

もし昼間だったら管理会社に連絡すればそちらで保管されている鍵を借りることができます。しかし、管理会社でも鍵をもっていないこともあります。そして深夜などでしたら対応してもらえません。

鍵を紛失してしまった場合、鍵屋を呼ぶことになるのですが、まず鍵をあけてもらう費用とその際に破壊で解錠したら破壊費用と新しい鍵への交換費用がかかります。

鍵を紛失した時にこまらないように予め合鍵を作っておくことをおすすめします。
合鍵さえあれば最悪のケースが逃れられるからです。
鍵を一本しか持っていないのであればまず合鍵を2本作っておきましょう。普段使うのは合鍵にして純正の鍵は家の中に保管します。そしてもう一本の鍵は普段財布などに入れて持ち歩くか近所に住む家族など信頼出来る人に預けるといいでしょう。

円筒錠

室内ドアや勝手口によく使われている円筒錠について紹介します。
ドアノブの中心にシリンダーがついているタイプの鍵ですね。内側にはサムターンがついていなくてプッシュ式のボタンがついています。また、空錠タイプの円筒錠もあるのですが、この場合だとボタンも鍵穴もありません。鍵穴のないドアノブということです。

円筒錠は鍵をかけるときには内側のボタンをおして扉を閉めます。すると鍵がかかるのです。
他の錠前とは鍵のかけ方が異なるタイプになります。
施錠された状態も他の鍵とは違っています。デッドボルトが存在していません。ドア側面をみてみると普通の鍵とは異なる形のラッチを見つけることができます。

内側のボタンを押された状態だとドアノブが外から回せなくなります。この状態で鍵を開けようと思ったら外側から鍵をさして回すか、内側のドアノブを回す必要があります。開けるときはボタンを押さなくて大丈夫です。

円筒錠は防犯的には低い鍵です。玄関にはまったく向いていません。室内錠として利便性重視で作られた鍵になります。
たまに事務所や工場の出入口で円筒錠がつかわれていることがありますが、すぐに取り替えることをおすすめします。
自分で簡単に取り付けることができる鍵なので自室の鍵を簡単につけたいな~と思っている人にはおすすめです。

引き違い戸について

みなさんの住んでいる家の玄関は開き戸ですか?それとも引き違い戸でしょうか?
引き違い戸は引き戸とも言われます。昔ながらの日本家屋でよく使われている扉です。
古い町では引き戸のお宅がすごく多いです。特に京都なんかの町だとよく見かけます。

引き違い戸は一枚だけの扉になっているものはあまりなく、ポピュラーなのは二枚の戸のタイプです。古い商店などの建物だと4枚の戸になっているものもあります。

引き違い戸は戸同士が重なり合う中心部分に錠前があり、これがメインの鍵となっています。
そして左右の戸の戸先に錠前があるタイプとないタイプがあります。

最近の戸は中央ひとつだけの錠前になっているものが多いです。防犯性の高い鍵を使っていれば鍵は一箇所でも十分だからです。
鍵交換をしてほしい、修理をしてほしいというお客さんも多いのですが、古い引き戸だと純正の部品が廃番になっているものが多く、在庫があったとしてもすごく値段が高いです。
防犯性が低いのに値段が釣り合わなくなっています。

廃番になった錠前を交換する場合は何も同じ品番のものに交換しなくても代用できる商品に交換すればいいのです。そのほうが使い勝手も防犯性も飛躍的に向上します。

無施錠に注意

みなさんはちょっと近所に出かけるときやゴミを捨てに行く時でもきちんと部屋の鍵を閉めているでしょうか?

これは実際に対応したお客さんの話なのですが、そのお客さんは一人暮らしをしている若い女性でした。
賃貸マンションの一階に住んでいた彼女は無防備にも徒歩5分のコンビニに行く時には鍵をかけずに出かけていたそうです。
その日もちょっとの買い物に鍵をかけずに出かけていました。
そして家に帰ってきた時にドアを開けようとしたらなんと鍵がかかっていたそうです。鍵をかけずに出たはずなのにおかしいなと思い、合鍵を預けている彼氏に開けてもらおうと連絡をしました。
彼氏がやってきて合鍵で鍵を開けてくれました。
しかし、内側からチェーンがかかっていて開けることができません。

いくら鍵があっても内側から手を入れてチェーンを外すことは難しいんですよね。仕方なく鍵屋を呼んでチェーンを外してもらったというわけです。

そして家に入ったところ、部屋の中はすでに荒らされていたということです。

空き巣は住人が入ってこないように部屋の中から鍵をかけたりチェーンをかけておくことがあります。もし家主が帰ってきても家に入るまでの間に逃げることができるからです。

逆に侵入した痕跡を消しておく空き巣もいるそうです。入った痕跡が残っていないと家主が被害に気がつくのに時間がかかり、犯人が捕まりづらくなるのです。